防災関連の発信で「お風呂に残り湯を貯めていたから断水していてもトイレが使えて良かった!」というお声をよく見ます。この方法は昭和の時代によく伝えられてきたこと。でも、土砂災害時に見てしまった、聞いてしまった大事なことをシェアしますね。
先日、南海トラフ地震臨時情報が発表されたせいか、この記事がよく読まれているようです。広島でも揺れましたが、ちょうどお孫さんと一緒にいた方に聞くと、幼稚園に通う子どものほうが、速やかに机の下に入り、机の脚をもち、しっかりしていたこと。大人の自分のほうが動けなかったと話してくださいました。
スマホのアラームが鳴ると、怖いですよね。だけど「様子を見よう」なんて、しばらくじっと動かずにいてしまうことはないですか?せっかく事前に教えてくれるアラームが台無しです。子どもを見習って、すみやかに少しでも安全な場所へ移動しなくては。
地震や土砂災害のときは、お風呂に水を貯めないで!
地面が動くような災害の時は、配管が壊れます。
壊れないこともありますが、外から見て分からないのが厄介なところ。
令和の常識では、大変事の際は、トイレの水は流さないこと。
家庭でも、非常用トイレを使うことを推奨されています。
お風呂には約200Lの水を貯められます。
この量は、2Lのペットボトル×100本分!
貯めておくと安心できる気になりますね。
でも、断水したとき、この貯めた水で、トイレの水を流すと、どうなるか知ってますか?
上階から水を流して起こった、本当にあった話
壁が壊れていて外から見えていたのが、マンションの1階のトイレの惨状。
汚水が1階のトイレから溢れだして弁償の話が出ているという話をのちに聞きました…
よーく考えてみると、地震で配管が壊れるかもしれない状況です。
マンションでも戸建でも、築年数が古ければ古いほど、その可能性は高くなります。
トイレだけでなく、洗面所やキッチンでも水は極力流さずに管理組合の指示を待ちたいところ。
大きな地震の後は、配管が壊れる可能性があることを忘れないでほしいのです。
残り湯と衛生面の問題
使用済みのお風呂の残り湯、雑菌が発生します。
流さなくても、身体を拭くために貯めておけばいいというお声も見かけたことがありますが、衛生面でどうでしょうか。
使用済みのお風呂の残り湯、夏場はあっという間に水が腐って臭います。
実は私も災害後、試しにお風呂の残り湯をそのまま保管してみたことがあります。3日もすると、不衛生な雰囲気が無視できなくなり……そのままお湯を抜いてしまいました。
わが家はマンションですが、配管が壊れたという通知が来たとします。排水できませんよね。処分する時は、使用済みの大量のお風呂の残り湯、少しづつポリタンクに入れて、階段を何往復もするの?なんて思います。
でも、不衛生な水はお風呂に置いておきたくない。
浄水器を通さない水道水は正しい保管で日持ちする
水道水は塩素の効果で雑菌等の繁殖を抑え、常温で3日、冷蔵庫で10日程度(飲用)保存できます。また浄水器を通した水や白湯は塩素の効果が弱まるため長期保存(飲用)には不向きです。災害時の飲用水は長期保存が可能な市販のもの、生活用水は水道水の汲み置きを利用する等、備蓄の参考にして下さい。
警視庁HP 災害対策課災害警備情報係より
SNSで、水やお米が買い占められているという投稿を何度か目にしました。私が被災したときと、全く同じ。ペーパー類も、売り場から消えました。当時、青くなったことをよく覚えています。
でも、水道水は冷蔵庫で10日間は飲めます。買い占めない勇気も大事。
BOSの袋は匂いが漏れなくて優秀!
被災すると、共用トイレの衛生が保たれなくなります。そうすると、トイレを我慢してしまう。トイレにいかなくて済むように、水を飲む量を意識して減らすようになります。それは、健康を害してしまうことに直結してしまう。
だから、出来るならば、自宅避難が健康には安全。わが家は災害用トイレを備蓄しています。
日頃から、犬のトイレシーツを処分するときに使っているBOSの袋。これ、本当に匂い漏れしません。
これは非常用の人用▽
でも、いくら部屋が住める状態であっても、裏山が今にも崩れそうだったりするなら話は別。状況を把握して、すみやかに避難してくださいね。
犬との避難はこちら▽
「ペットと避難すること」
あわてず、さわがず、今できることをする
大事なことは様子見せず、速やかにできることをすること。動くこと。
日中、家に一人の時だったら、どうするのか。外出中ならどうするのか。家族とはどう連絡を取り合うか。
不安の種を明らかにして、具体的にどうするか書き出します。紙に書く。家族と話し合う。どちらも、不安の種を育てないために大事なことです。
この不安の種を育てないために、災害時だけでなく、日頃から気をつけていることを書いてみますね。
- モバイルバッテリー・現金(小銭・千円札)をカバンに入れて出かける
- 車のガソリンは、半分になったら給油
- 外で被災したときはどうするか、家族で情報を共有する
- 倒れる可能性のある背の高い家具は固定するか、倒れても困らない場所ヘ設置
- ローリングストックや持ち出しリュックの内容を把握
- 水はローリングストックを活用する
- 速やかに外に出れるよう、玄関にモノを置かない習慣をつける
想像力を働かせてみてください。
目先のメリットより、あとに起こるかもしれない可能性を。
トップの写真は、土砂災害のときの様子。普通のアスファルトがなくなりました。
広島市のライフオーガナイザー®️
インテリアプロデューサー協会認定インストラクター|木原ことの
このブログでは、思考・暮らし・デジタルの整理をライフオーガナイズを使った私の見方で書いています。
利き脳を取り入れたライフオーガナイズは、自分に合った片づけの方法を見つけられる!
と片づけがニガテな方にこそ支持されている、人が主役の優しい片づけ方。
私はライフオーガナイズに出会い「本当の自分はどう感じている?」と、常に自分の心に問いかけることで、とても楽に生きることができるようになりました。
ライフオーガナイズでものごとを俯瞰し、暮らしと仕事の動線をつなげることで、あなたらしさを活かすことができます。
「最近、オーガナイズした?」「昨日したよ。私のやり方はね……」
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