デジタル終活、聞いたことありますか?

2026.09.28
瀬戸内
本ページにプロモーションが含まれている場合があります(商品はすべて筆者が実際に試しています)

デジタル遺品やデジタル終活という言葉を聞いたことがあるでしょうか?ここ数年で世界的に話題になってきた言葉です。日本では本人が亡くなった後のネット上の情報処理対策がしっかりと決められておらず、不安要素が多いということ。

モノより手間のかかるデジタル関連の片づけ

モノの片づけは空間をごちゃつきなど目に見えるので気づきやすいのですが、スマホやタブレット、PC内の情報は気が付きにくいもの。

  • パスワードがわからずスマホを開けない
  • 通帳がないタイプのネットバンキングの口座がわからないまま
  • SNSのアカウントが削除できない(そのうち乗っ取りにあう場合も)
  • 契約しているサブスクの退会ができず、課金され続ける
  • クラウドにある情報を見ることができない

などなど聞いたことがあると思いますが、実際に対策を取られている方はまだまだ少ないのでは。

ちなみにアメリカではほとんどの州でUFADAAというデジタル遺品条例が施行されています。日本でも2026年6月17日に改正民法が成立。デジタル遺品法制が整備されつつあります。

日本で新設される制度の正式名称は「保管証書遺言」。メディアや一般記事では「デジタル遺言」「電子遺言」「スマホ遺言」など様々な呼ばれ方をしていますが、いずれも同じ制度のこと。

iPhoneユーザー(Appleアカウント)の場合

日本ではiPhoneユーザーが多いですが、Appleはすでに2023年に「故人アカウント管理連絡先を追加する方法」「故人アカウントへのアクセスを申請する方法」を公開しています。

●Apple Accountの故人アカウント管理連絡先を追加する方法

故人アカウント管理連絡先は、自分の死後に自分のApple Accountの特定データにアクセスできるよう自ら選択しておく人のことです。故人アカウント管理連絡先の追加方法について、また、アクセスキーの共有方法についてご案内します。

  • 故人アカウント管理連絡先について
  • Apple Accountの故人アカウント管理連絡先を追加する前に
  • 故人アカウント管理連絡先を追加する

https://support.apple.com/ja-jp/102631

●亡くなったご家族のApple Accountへのアクセスを申請する

  • アカウントへのアクセス申請について
  • 故人のApple製デバイスを再利用したい場合
  • 故人アカウント管理連絡先のアクセスキーがお手元にある場合
  • Apple Accountを完全に削除したい場合

毎日、世界中の多くの方が大切な書類や思い出をApple製のデバイスやiCloudに保存してくださっています。Appleはプライバシーは基本的人権であると考えており、お客様からも、情報のプライバシーとセキュリティは常に守ってほしいと期待していただいております。お客様のご逝去に際しまして、Appleでは、故人の大切な方々が故人のApple Accountやその保管データへのアクセスまたは削除を申請できる仕組みをご用意しております。

※書類に関する要件は、国や地域によって異なる場合があります。たとえば、日本では死亡証明書ではなく、アカウント所有者の死亡の記載がある戸籍謄本が必要になる場合があります。

https://support.apple.com/ja-jp/102431

Androidユーザー(Googleアカウント)の場合

●デジタル遺産に関する計画

Googleアカウントの所有者が亡くなった場合や、その他の理由でアカウントが使用されなくなった場合に、アカウントをどうするかを指定できます。

  1. スマホでGoogleアプリを開く
  2. 右上の丸いプロフィールアイコンをタップ
  3. 一番上の「Googleアカウントを管理」をタップ
  4. 「データとプライバシー」タブカードをタップ
  5. 下から2番目の「デジタル遺産に関する計画」をタップ
  6. 「開始」をタップ、指示に従って以下を入力・選択します。
    1. 通知・データ共有を行うデータの受け取り人を指定する
    2. Googleアカウントの削除をオン(Googleアカウントはを18ヶ月使用しなかった場合、アクティビティとデータが削除される。データの受取人は3ヶ月間アクセス可)
    3. このアクションが行われるタイミング:自分のアカウントが使われなくなったと判断するまでの期間を指定する(3ヶ月−18ヶ月)
  7. 設定を保存

これで指定した期間、スマホやアカウントの操作が行われなくなった場合、自動的に登録したデータの受取人へデータへのアクセス権が共有されます。

故人が何を契約していたのか把握するのは簡単ではない

私も試しにAndroidとiPadを設定してみました。設定自体はあっという間に完了。また、共有されるデータは全てではなく、Appleのキーチェーン、Googleパスワードマネージャーに保存されたパスワード等は共有されないとのこと。

先のことは誰にもわかりません。すぐできることは今しておきましょう。

家族と共有するデジタル終活、いますぐ何ができる?

大体の場合、スマホとPCを見ればその人がどんなサービスを利用しているか辿ることができます。なので、まずはそれにログインできないことには始まりません。

スマホ・PC・Gmail(Googleアカウント)のログイン情報とアカウントとパスワード
まずはこれらが基本です。ここさえ共有できていれば、あとの情報はなんとかなる可能性が高い。

その他は下記サービスと、明らかにしておきたい情報でしょうか。

  • ネットバンク・ネット証券
  • 生命保険と引き落とし口座
  • 有料サブスクのサービス(AmazonプライムやSpotify等)
  • メールのアカウント情報(仕事・プライベート)
  • メルマガ等に登録した情報
  • 複数のSNSアカウントについて、削除してほしいかどうか
  • クラウドのアカウント(有料・無料、仕事・プライベート)

銀行口座や証券会社はなるべくまとめたり、情報を1枚のメモに残してもいいですね。ある程度整理しようとなるとなかなか手につかないので、まずはスマホとPCとGmailのログイン情報、アカウントとパスワードを共有がオススメです。

また、私は時々、不要になったお店の退会手続きやメルマガの解除をしますが、ワンクリックで解約できるパターンと会員サイトにログインした上で解約するパターン。なぜか……退会できないパターンもあります。

デジタルの整理は面倒とはいえ、スイッチが入ると検索しながら気持ちよくできます。メールだけでも取っておきたい、読み返したいメール、商品が手に入った後のメールは削除と、サクサク進めてきます。

検討が必要なのはSNSなど。誰にも知られずに削除させたいものなど、この後どうしてほしいか仕分けする必要があります。

帰省すると父にスマホの相談を受けますが、流れで作ってしまった使っていないSNSアカウントがあったりします。退会方法がわからないんですよね。とはいえネットで買い物もしたこともなく、登録している情報は少ないようです。

でも今スマホを毎日手放せず使っている私たちのスマホ内には相当な情報量が入っています。万が一を考えるなら……時々はモノの片づけよりもデジタルの片づけを優先させたほうがいいのかも?

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