暖かくなると「フィラリア検査が始まりますよ」と動物病院からハガキが届きます。犬を外で飼う時代だった頃はフィラリアはよく聞く病気でした。私が子どもの頃、庭で飼っていた犬もフィラリアになったのですが、薬で治療して治ったという記憶があります。
そうめんのようなフィラリア
私が小学生くらいの頃は、室内で小型犬を飼っているおうちはまだまだ少なかったように思います。
室内犬=お金持ちのおうち、というようなイメージ(^_^;;
いま思うと、植木の茂った庭で犬を飼うなんて、夏は暑くて冬は寒くて、蚊にも刺され放題で、かわいそうでした。。今や考えられません。
雑種の中型犬でしたが、歳をとってきてからは暑すぎる日は室内に入れていたのですが、ずっと外で暮らしていたためか、そわそわと落ち着かず、庭に戻りたがっていました。
その彼女(雑種の中型犬)が、調子が悪そうだと病院へ連れて行くと「フィラリアですね」と診断されたんです。
フィラリアは見た目はそうめんのようで、育つと30cmにもなる寄生虫で、心臓や肺動脈に寄生します。
そのとき先生から見せられたフィラリアの標本がとてもショックでした。
フィラリア感染の流れ
フィラリアは蚊に刺されるとうつる病気。
その蚊が、すでにフィラリアにかかっている犬の血を吸っていた場合です。
- 感染した犬の血液の中に、フィラリアの虫がいます
- そのフィラリアが蚊の体内に入ります
- 蚊の体内に入ったフィラリアが幼虫になり
- その蚊が別の犬を刺したら、幼虫が犬の体内に入ります
- 幼虫は皮下組織や筋肉、脂肪などで成長する
- 3~4ヶ月で静脈に入り、血液にのって肺動脈、心臓に到達し成虫となる
- 約6~7ヶ月で成熟し、子どもを産む
感染すると、ゆっくり進行する場合もあれば、数日で突然亡くなってしまうこともあります。
実家の雑種犬の場合、咳をしたり、様子がおかしかったように思います。
フィラリアの治療と予防
治すには、症状の重さや年齢、体力を考えて投薬か手術かを決めるそうですが、駆虫や手術が成功しても一度傷ついた血管や内臓は元通りにはならないとのこと。
だから予防が大事!
蚊が出没しはじめる4月頃から投薬を開始し、蚊がいなくなった11月まで毎月続けます。
わが家で処方していただくフィラリアの予防薬は、骨の形をした美味しい味のもの。
感染したかもしれないフィラリアの幼虫を駆除するための駆虫薬となります。
もしも11月最後の薬を忘れてしまったら、10月に感染した幼虫が翌歳の春には成虫になってしまうということ!
まとめると。
フィラリアの予防薬は、始める前に感染していないことを血液検査してから処方してもらいます。
せっかくの採血の機会なので、わが家ではしっかりフィラリアが陰性かどうかを調べるのと一緒にきちんと血液検査もしてもらいますよ。
大事な小さい家族のために、できるだけ健康管理をしてあげたいですよね。
広島市のライフオーガナイザー®エバーノートマスター|木原ことの